赤沼の田中帽子店さんで、恒例の「麦わら帽子の寒干し」が行われました。
市の中央を古利根川が流れ土地が肥沃な春日部は、昔から米や麦の生産地として栄え、多くの農家は、麦を五本編みこんで組紐状にした「麦わら真田」作りを副業としていました。
明治10年頃、この麦わら真田を利用し、手縫いで帽子を作るようになったのが春日部の麦わら帽子の始まりといわれています。
品質の良い帽子を作るため、例年、空気が乾燥した冬の時期に天日干しを行い湿気を取り除く作業が行われます。
春先の出荷を控えた麦わら帽子が、日差しを浴びて工場一面に並ぶ様子は、春日部の冬の風物詩になっています。